毎日、朝夕のニュースで円高ドル安、ユーロ安が進んでいることを報じています。2008年
のリーマンショック時よりも厳しい状況にあります。
当時は対米ドルだけに限定されていたわけですが、昨今はユーロも考慮しなければなら
ないので、単独での為替介入は厳しいといわざるえません。
1ドル=79円台にまで円高が進んだときには為替介入が行われました。当時は30兆円
以上投入したため、その後は1ドル=100円台に回復しました。
しかし、当時と今では比較にならないくらいマーケットは拡大しています。ですので、安易
に為替介入を行うと世界経済に大きな影響をおよぼすことになります。
実際に円の価値はあがっているのですが、米国やユーロ諸国は自国の貿易を刺激する
ため望まないと思います。
米国は輸出を倍増することを計画ししているようです。また、輸出に対する依存度が多き
いユーロも同様に自国通貨が安い状態にあることを望んでいます。
このため、ドイツは一人勝ち状態にあります。きっと周辺諸国は苦々しく思っているかも
しれません。このためいくら日本政府が為替介入に動いても焼け石に水となりかねま
せん。場合によっては非難されることになるかもしれません。
しかし、このまま何もしなければ今後さらに円高が進むこととなり、国外にでていく企業が
増えることになりますので、内需を拡大してデフレを緩和させる方向に向かわないと今後
海外から安いものが大量に流入し、さらにデフレが進むことになりかねません。
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